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Vol.12 メンズ・ファッションの危機?

2007年春夏に兆しがあり、09年には若い人中心に広がりをみせた傾向のひとつに、
「もてピタ」なんて言われた、細身で着丈(上衣の丈)の短いスーツが挙げられます。
これは、明らかにレディース・ファッションの影響であると思います。
TVのファッション通信でときどきオンエアされるメンズショーを見ていても、
ピッティ・ウォモなどで短いジャケットを着たモデルが出てきました。
後ろを向くとお尻が半分以上見えてしまうほど、目測ですが、5~8cm位の短さです。

2010春夏の今シーズンに入ってから、少しリターン傾向が出てきましたが、
細身で、標準の着丈より3~5cm短めのスーツがトレンドの中心になっています。
すなわち、レディース・モードの影響を強く受け続けているのです。

パリでもミラノでも、デザイナーといわれる面々は、レディースもメンズも手がけます。
ファッション・トレンドが近いのは当然ですが、着こなしの異なる2つにとって、
力関係はどうなっていて、これからはどうなっていくのでしょう。
現状から推量する限り、こと“服飾”というジャンルにおいては、
“レディース優位”は動かしようがないようです。

従来から、男らしい装いの象徴は「スーツ姿」だと言われてきました。
信頼性が高く格調のある、ブリティッシュ・スタイル、
男の色気を感じさせる、イタリアン・スタイルなど、
スーツ・スタイルの「男らしさ」は「昭和の物語」になってしまうのでしょうか?

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平野
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